2010年04月15日

悦楽の園

好きだわぁ。木地雅映子。

『氷の海のガレオン』以外に作品を出してるの最近知りました。
『悦楽の園』は2作目かな。ガレオンとテーマは同じ感じで、“普通”ではないニンゲン、特に子どもの生き難さを、虐げられる存在としてではなく、尊厳をもった力強く生きていこうとする生き物として書いていて、とても清々しい。

“大人”になって今、こういうティーン向け小説を読むと、私はもう学校に行かなくて良いんだ!!っていう喜びをひしひしと感じるわ。学校はとかく辛かった。私の場合は特異な才能が抜きん出て浮いていたからじゃなく、集団に属するのが向いていなかったからだけど。とりあえず一人にならないことに終始して、しんどかった思い出しかないわ。

周囲に馴染めず、また馴染む意味が理解できず、同様の疑問を持つ同士もいない状況で、コミュニティから異物として扱われた経験を、作者さんも持っているのかもね。

異物を理解し受け止めてくれるヒトと幸福にも出会えることは、稀。
幸福な出会いがあれば、もしも、傍らに、自分の形を変えて“普通”にはまる必要はないんだと言ってくれる人がいれば、きっとずっと呼吸が楽だっただろうなって、過去への埋め合わせをしているみたいな感じ。

理解者のいない世界で生きるのは苦しい。息が詰まる。木地さんの本を読むと、私はそんな息苦しさから少し解放される気がする。
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posted by onb at 23:24| Comment(0) | 図書館で借りて読んだ本。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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